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埼玉の聖地　酒と食で乾杯

15/09/17

　土師祭も終わって、グッズの整理などしていたときに目にとまったのは、「栗橋かんばん娘」のチラシ。
　ちょっと気になってWebサイトを見てみると、Twitterに「マエカケちゃんと埼玉の聖地 酒と食で乾杯」というイベントの告知が。あれ？よく見ると大酉茶屋ではないですか。
しかも、今回は蔵元を交えて石井酒造の酒を楽しむ会と。

　石井酒造の「豊明　らき☆すたラベル」と、栗橋の井上酒店で試飲させてもらった「酔逸撫子」がきっかけで日本酒を飲み始めた者としては、これは興味そそられます。

　ただ、ひとつだけ懸念事項があって、それはアルコールにはからっきし弱いこと。
ゆえに、家で飲むのは日本酒でも、量の調節がしにくい外では滅多に飲まないのですが、そこは大酉茶屋だし何とかなるだろうと参加決定。期限ぎりぎりでしたが。

　さて当日、大酉茶屋に行ってみると「マエカケちゃん」の特大タペストリーが。
リニューアル開業後に入るのはこれが初めてだったのですが、古民家らしい落ち着いた雰囲気が強調された感じです。もっとも、この日は店内もマエカケちゃんづくしだったのですが。

　埼玉県は蔵元の数では新潟に次いで全国２位、日本酒の生産量では４位と、実は隠れた酒どころなのだとか。一応自分も埼玉県の義務教育を受けて、小学校では埼玉県について学んだはずなのですが、まったく初耳でした。
石井酒造の社長の話では、最盛期の昭和40年代と比べると今の生産量は1/10以下ということで、日本酒の持つちょっと敷居が高いというイメージを払拭したいということで発売したのが「豊明　らき☆すたラベル」なのだとか。
（そして、それで日本酒を飲むようになったのがここにもいるわけですが。）
乾杯はやはり「豊明　純米吟醸」のらき☆すたラベルです。

　今回イベントの大きな特徴は、用意された酒は「豊明」のみだったこと。
ただし、純米／吟醸／大吟醸のほか、夏に限定生産された３種類の計６種類が飲み比べできました。同じ原料から個性の異なる酒ができるというのもなかなか興味深いです。
ちなみに夏に限定生産された酒は人気があって、少量生産だったこともあって発売直後に完売状態だったとか。
ついでに、酒の合間に飲む「和らぎ水」も、石井酒造で酒を仕込むのに使っている水ということで、その点でも貴重な機会でした。

　おつまみは、最初に出てきたのがみたらし団子。
日本酒に団子？！とか思ったのですが、甘口の酒には合うのだそうです。試してみると確かにありかなと。ちょっと目から鱗です。
その後は豚のしょうが焼き、鶏唐揚げ、そして塩むすび。いずれもシンプルではあるのですが、肉は適度に脂が乗っているし、おむすびは塩だけでうまいのです。
ちなみに、みたらし団子は島田菓子舗製で、肉は「肉の三ヶ尻」からの仕入れ、そして米は鷲宮産コシヒカリと、いずれも鷲宮ゆかりなのだとか。

　イベントの最後は利き酒。出された酒が６種類のどれかを当てる、というものなのですが、夏の３種類はにごり酒なので、飲まなくても３種類まで絞れたりします。
まあ、それでも自分は外しましたが。

　飲める人には楽しめるイベントなのはもちろんですが、量は調節してもらえるので、自分のようにそれほど飲めない者でも安心して楽しめました。日本酒についての話もいろいろ聞けましたし。

　この秋はあと３回予定されているそうなので、日本酒に興味がある方はぜひ。

つじどうりょう

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