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俺芋2018

18/11/27

　「俺の植えた芋がこんなに美味いわけがない」、実は去年の収穫編では、今の形での実施は一区切りという話だったのですが、今年も実施の告知が。もちろん即申込です。

　さて当日。俺芋畑に行ってみると面積は畝4つ分と今までに比べるとだいぶ小規模に。
そして芋のつると、畝に敷かれていたマルチはすでに取り除かれた状態になっていました。要するに小学生以下のときに多くの人が経験する芋掘りの状態です。
今までの俺芋は農業機械も投入されるような割とガチ農作業体験でしたから、今年は様変わりです。

　そして今回は小さな子供の参加が多かったのも特筆すべきところです。
中にはプリキュアコスプレの幼女も。芋掘りするプリキュアってシュールな光景です。
自分の背丈ほどもあるシャベルを使おうと頑張っているのを見ると、「がっこうぐらし！プリキュア」
という言葉しか思い浮かびません。

　それにしても今年の芋は豊作でした。昨年はものすごく不作で小さな芋ばかりだったのですが、今年はとにかく芋が大きいのです。一人暮らしの身としては「俺のポケットには大きすぎらぁ」と、カリオストロの財宝を前にしたルパンのような感想になるところですが。一度に食べきれない分は干し芋にして冷凍といったところでしょうか。
とはいえ、芋掘りとしては大きな芋が出てくるというのは愉快なものです。
集めてみるとビールケース大のコンテナ15個分。昨年は9個分でしたからものすごい差です。

　収穫した芋の一部はさっそく焼き芋に・・・だったのですが、アルミホイルで包んでダイレクトに木炭の中にぶちこんだ結果、表面から数ミリは完全に炭化！
月のお姫様が留学してくる某ゲームで、作った料理が「カーボン」と恐れられているキャラがいましたが、きっとこんな感じだったのでしょう。
やっぱり芋は遠赤外線でじっくり焼かないとだめですね。芋が大きいこともあり、結局その場では焼き上がりませんでした。

　畑の隅に設置されたテーブルの上には、毛布に包まれた謎の物体が。
何だろうと気になっていたのですが、中から現れたのは大きな鍋。
「俺芋」のたびにいろいろ凝った料理を作る青年部の方がいらっしゃるのですが、今回も期待を裏切りませんでした。
さて、鍋の中身はというと、「山形風さつま芋煮」とのこと。
芋煮というと使うのは里芋なわけですが、今回はさつまいものイベントなのでさつまいもにしたとのこと。
しかも里芋の代わりに切ったさつまいもを入れたような安直なものではなく、さつまいもをすりつぶして団子にしたという凝った代物です。
この時点ですでにすごいのですが、「すりつぶした芋をそのまま団子に使ったら納得いかなかったので、裏ごししました」とのこと。
芋煮の具材ひとつにかけてる手間で、お菓子でも作れそうな勢いです。

　食べてみてまず印象的なのが、「甘い」こと。
甘いと言っても塩気が足りないとか甘ったるいとかではなく、しっかり芋煮の味がした上で濃厚な甘みが感じられるのです。ちょっと不思議ですが美味い！
なんでも「きなこ」を入れているのだとか。
ほかにもちょっと意外な材料が挙げられていたのですが、複数の甘みを組み合わせると味の深みが増すのだそうです。

　どこからそういうアイデアを仕入れてくるのだろうと、ちょっと興味をもって聞いてみると、「感覚」ということでした。
料理系の漫画なんかで主人公が突飛なアイデアを思いつく、なんて展開は割とみますが、本当にあるんですね。

つじどうりょう

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